リニューアルの背景と課題
リニューアルのきっかけはホームページが古くなり、一新したいとのご依頼から始まりました。
抱えていらっしゃる主な課題は、2つあり、1つ目は、「ホームページのコンテンツ設計」にありました。ここでどんなものが作れるのか、どんな技術があるのか強みがあまり伝わってこないという点でした。
2つ目の課題は「採用」でした。将来的に人材不足が想定されることからこの課題が生まれました。そこで、採用ページを設け「若い人」が魅力的に感じてもらえる職業としての見せ方もリニューアルにおけるひとつのポイントとなりました。
平和合金だからこそできる、技術の素晴らしさをわかりやすく。
寺院、行政、アーティストなど多方面からのオーダーがあり、高度な技術とスキルを用いることで製作できる作品の幅も広いため、他社では作れないモノが作れるということが一番の強みでした。他社にはできないことができる。その強みをいかにホームページでわかりやすく訴求するか設計から見直しを行いました。
また、最新技術を駆使し、3D設計から現地施工、メンテナンスまで多岐にわたりワンストップで任せることができることなど、平和合金だからできる技術や強みをわかりやすく知ってもらえるようなコンテンツ構成にしました。
職人そのものが技術。
「うちの技術は人なんです」
この言葉がキーワードになり、サイトのキーコンセプトとなりました。職人さんの姿を実際に拝見し、鋳造技術の高さ、仕上げの美しさ、チーム連携何をとってもトップレベルであることが理解でき、個々の職人さんの素晴らしさと会社全体のレベルの高さをホームページで表現できるデザイン設計にしました。
それによって、「昔ながらの伝統」というイメージから「多岐にわたるアート作品を手掛ける職人」という印象を与え、若い人が魅力的に感じてもらえる職業としてイメージ付けられるのではないかと考えました。
高岡銅器の美しさを広く表現したい。
長年にわたり鋳造の街高岡で鋳物業界を支えてこられた企業様なので、「歴史」「伝統」がデザインのキーワードになると想定していました。しかし、お話を伺う中で常に挑戦を続けてこられ、銅像や神仏具のような歴史的美術品だけではなく、現代美術、アート作品まで手掛け多岐にわたり手掛けておられることを知り、平和合金々だからこそできる「鋳物」の可能性の広がり、美しさを表現したいと考えました。
伝統と革新をデザインに。
鋳物は「古き良き伝統」というイメージは大切な要素のひとつですが、それにふまえ、常に挑戦し続ける平和合金様の革新的なイメージをデザインコンセプトとしました。
ベースカラーは黒を使用し、歴史を感じさせる重厚さを演出。インパクトのある明朝の英字をダイナミックに組み合わせ革新的なイメージを融合させました。
「人が技術」という重要なキーワードは写真で表現。撮影では「職人」にスポットをあて、職人のかっこよさを引きだすためトーンを抑えクールな世界観になるよう撮影を行いました。
重厚感や歴史を感じつつもどこか新しさも感じさせる「伝統」と「革新」を感じられるデザインとして制作しました。
また、海外からのオーダーもあるという背景から、翻訳機能を設け海外からの問い合わせにも対応できるようにしています。