web広告って何?プロがメリット・デメリットと一緒に教えます!
web担当者なら知っておきたい、web広告の全体的な知識とメリット・デメリットについてまとめました!
目次
みなさん、こんにちは。
富山のweb制作会社Glicの林です。
『web広告ってなに?』
『web広告の種類が多すぎてどれが何かわからない。。。』
『そもそもweb広告のメリットや活用ケースって?』
このようにweb広告に何から学べばいいのか分からないと、悩んでいる人も多いと思います。そこで、今回はweb広告のプロであるGlicの林が、web広告についての概要やメリット・デメリットについて説明します。
web広告とは?
web広告とは、パソコンやスマートフォンなどのwebにつながる機器の画面に表示される広告全般を指します。GoogleやYahoo!だけでなく、twitterやinstagramなどのSNSで表示されるものも、全てwebに表示されているので、web広告に分類されます。
web広告の種類
web広告は大きく分けて4種類ですが、細かく分けると、web広告は10種類以上にも分類されます。今回は分かりやすく、主要な4種類の広告にフォーカスして説明します。
リスティング広告
「リスティング広告」とは、以下の画像のように、GoogleやYahoo!で検索結果の画面に表示される広告です。他にも下記のような呼び方があり、呼び方は様々ですが「リスティング広告」という呼び名が日本では多く使われてます。
・検索キーワード連動型広告
・検索広告
・検索キーワード広告
・SEM(Search Engine Marketing)
リスティング広告が得意とする領域は「商品・サービスを求めている”顕在層”」へのアプローチです。
”水漏れ”という検索キーワードを例に考えてみましょう。
普段の日常で”水漏れ”というキーワードを人はめったに検索しません。つまり”水漏れ”と検索しているユーザーは水漏れの悩みを抱えていると判断できます。となると、この”水漏れ”というキーワードを検索するユーザについて深堀りすると以下が言えます。
水漏れを検索している
↓
水漏れに困っている
↓
いますぐ水漏れを直したい
このように考えると、”水漏れ”というキーワードを検索した人は、”水漏れ”を対処したいと考えていると推測できます。実際に、”水漏れ”という検索キーワードを見てみましょう。
多くの企業が広告を配信しています。このように、すぐに商品・サービスを求めている”顕在層”への請求をしたいと考えているのであれば、リスティング広告がオススメです。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とは、webサイトやアプリなどに表示される主に画像付きで表示される広告です。運用の仕方によっては文字だけで配信することも出来ます。
バナーと共に表示される時が多いので、『バナー広告』と呼ぶ人もいますが、静止画、テキスト、動画で表示される時もあるので、”ディスプレイ広告=バナー広告”と呼ぶのは、厳密に言うと間違います。
ディスプレイ広告が得意とする領域は「サービス・商品はまだ求めていないが、将来的に求める可能性の高い”潜在層”」へのアプローチです。
あなたは、このような経験がありませんか?
・健康系のサイトを見ていたらサプリの広告が流れてきた
・車のサイトを見ていたら、車の広告が出てきた
・自分の仕事に関するサイトを見てたら、仕事に役立ちそうな広告が流れてきた
このように自分の観覧しているサイトに合わせた広告が出てきたことがあると思います。
実は、自分の観覧しているサイトに合わせた広告が配信されるのには、ディスプレイ広告のターゲティング機能に理由があります。
ターゲティング機能とは、性別や地域などの条件を指定することで、指定した条件を満たすユーザーに広告を配信する機能です。
ディスプレイ広告のターゲティング機能は以下の6つの機能から成り立っています。
・ユーザー属性・・・年齢、性別、居住地域、子供の有無、使っている端末(パソコンかスマホ)などのユーザー属性を絞る機能
・プレースメント・・・広告を表示するwebサイトを指定する機能
・インタレストカテゴリー・・・見てる人の興味合わせて広告を表示する機能
・トピック・・・特定のカテゴリのwebサイトに広告を表示する機能
・サーチターゲティング・・・検索キーワードをもとに広告を表示する機能
・リマーケティング・・・過去に広告主の広告をクリックしてサイトを訪れたことあるユーザーに対して、再び広告主の広告を表示させる機能
この6つの機能を使い、効率的に商品・サービスに興味がありそうな人を定めて、広告を表示します。
そのため、ディスプレイ広告は商品の知名度を効率的に上げ、潜在層にアプローチできるのです。
アフィリエイト広告
アフィリエイターという広告代理人に対して、成果報酬で料金を支払う広告手法です。アフィリエイト広告には決まった形がなく、自社でアフィリエイトリンクという広告を用意し、ASPと呼ばれる、アフィリエイターと広告主との仲介役を通して、運用されます。関係性を簡単に表すと以下のようになります。
アフィリエイト広告の課金タイミングは、以下のような行為をユーザーにしてもらった際に課金されます。
・商品購入
・資料請求
・会員登録
・店舗来店
どの行為をしてもらった際に課金が発生するかは広告主が決めることができます。
ASPによっては、月額で一定の料金を支払わないと、広告を掲載できない可能性もあるので、注意が必要です。
このように、他の広告とは違い、自社で直接広告を運用しません。アフィリエイターに自社の集品を紹介してもらえるように、セミナーを開催したり、情報提供するなどのアフィリエイターに対しての支援がメインの業務になります。
SNS広告
SNS広告とは、SNSで表示される広告です。Twitter、LINE、Instagramなどに表示される広告は全てSNS広告です。
SNS広告が得意とする領域は『サービス・商品はまだ求めていないが、将来的に求める可能性の高い”潜在層”』へのアプローチです。
例えば、23歳の私のアカウントには若い世代に人気のお菓子、化粧品、アパレルなどの広告が流れることが多いです。
こちらは実際に私のTwitterアカウントに表示された広告です。
アイスという商品は、リスティング広告のように、すぐに商品が欲しい”顕在層”に向けての広告には向いておりません。
アイスという商品の特性上、CM・広告を見て、初めてアイスを食べたいという人の方が多いからです。
商品には2種類あります。
・問題解決型
・憧れ型
この2種類です。
問題解決型はエアコン、洗剤、などの生活必需品、憧れ型は高級車、アンティーク家具、などの娯楽品という認識で大丈夫です。
そして、アイスという商品は問題を解決する商品ではなく、食べてみたいという憧れをもたれて購入される商品です。
つまり”憧れ型”です。
問題解決型の商品は、すでに具体的な欲求があるので顕在層へのアプローチの方が効果的ですが、憧れ型の商品は、具体的な欲求がないので潜在層へのアプローチの方が効果的になります。
そして、SNS広告は潜在層へのアプローチが得意です。
そのため、Twitterの方でこのアイスの商品が配信されたのです。
このように、SNS広告は、すぐに商品を求めてる訳ではないが将来的に商品を求める可能性の高い、 ”潜在層”に対して効果的な広告です。
web広告の課金方式
従来のテレビCMやチラシや看板広告などの広告は、放送される枠に対しての課金方式でした。
しかし、web広告は従来の広告とは違い、さまざまな課金方式で広告を運用できます。
クリック型(CPC)
クリック型の広告は、広告をクリックされた回数に応じて課金が発生します。
これを英語に直しますと、Cost Per Click となり、CPCと略されます。
インプレッション型(CPM)
インプレッション型の広告は、広告を運用する際に、広告がデバイスに表示された分だけ料金を支払う課金方式です。
これを英語に直しますと、Cost Per Mile となり、CPMと略されます。
エンゲージメント課金型(CPE)
エンゲージメント課金は、広告を熱心に見た人の分だけ料金が払われる課金方式です。
広告を熱心に見たかの指標は、下記が挙げられます。
・広告に対してどれだけ”いいね”されたか
・どれだけ長い時間広告が見られたか
・どれだけシェアされたか
エンゲージメント課金は英語に直しますと、Cost Per Engagement となり、CPEと略されます。
広告視聴単価型(CPV)
広告視聴単価型の広告は、広告を視聴された分だけ料金を支払う課金方式です。
これを英語に直しますと、Cost Per View となり、CPVと略されます。
成果報酬型(PPA)
成果報酬型の広告は、広告から商品が購入された分だけ成果報酬を支払う課金方式です。
これを英語で直しますと、Pay Per Action となり、PPAと略されます。
配信数型
配信数型というのは、配信先の数の分だけ広告費を支払う課金方式です。
主にメルマガなどで広告を出稿する際に、この指標が使われます。
ページビュー保証型
ページビュー保証型は、広告が掲載されているページを所定の数だけ表示する課金方式です。
特定のwebサイトに広告掲載を直接依頼した場合、webサイト側からページビュー保証での掲載を打診されるケースが多いです。
web広告の3つのメリット
web広告には大きく3つメリットがあります。
細かいターゲティングができる
web広告はユーザーの地域や年齢、性別などの基本的なデータ、興味関心やwebでの閲覧・検索・行動履歴などから細かくターゲティングを行い、広告を配信できます。
近年では、SNSを活用することで、家族構成や出身校、職種、メールアドレスなどの、個人により近いターゲティングが可能です。
少ない費用で始められる
テレビや新聞などのマス広告と比較して、「少ない費用で始められることも」、web広告を利用するメリットの1つです。
web広告はユーザーが行動(クリック、再生など)してから初めて費用が発生する課金方式が多く、金額上限も1円単位で設定することができるため、少額からでも運用できます。
効果測定がしやすい
広告の閲覧回数やクリック数、購入回数などのデータを取得して分析できるため、「効果測定がしやすいこと」も特徴の1つです。
ひとつひとつの施策の有効性や効果をリアルタイムで確認できます。
web広告の2つのデメリット
web広告はメリットだけでなく、デメリットも存在します。
web広告は大きく2つデメリットがあります。
広告運用が難しい
web広告は組み合わせ次第では、何百、何千通りもあり、種類が豊富です。
そのため、web広告に詳しくない人がweb広告を運用すると、どのように広告を運用すればいいのか分からなくなります。
よって、どの広告に載せるのかという勉強をするかプロに任せるなどをして、どのweb広告が最善なのかの判断する必要があります。
出稿に手間がかかる
web広告は出稿するまでに手間がかかります。
・素材の選定
・プログラミング
・広告の文章
・広告先の選定
・どのタイプの課金方式で運用するのかの判断
このように、出稿するまでにさまざまな準備が必要になります。
まとめ
今回の、”web広告って何?プロがメリット・デメリットと一緒に教えます!”の記事では、最低限のweb広告の知識についてまとめました。
web広告は種類が多いだけでなく、ターゲット層や、広告の文章構成などの複雑な要素を絡み合わせて、成果が出る世界です。
人によっては、あまりにも複雑で考えるのが嫌になりますが、試行錯誤していくうちに、光が見えてくる分野です。
ぜひ自社のマーケティングweb広告を取り入れてみてください。