気をつけろ!!
アンケートの回答に潜む大きな嘘
皆さんこんにちは。
Webプランナーの福井です。今回は「気をつけろ!!アンケートの回答に潜む大きな嘘」について話ていきたいと思います。皆さんも、人生で一度や二度はアンケートに答えた事があると思います。私も過去10代の時、渋谷のセンター街でアンケートに答えると500円のQUOカードが貰える、という欲望にかられ何度かアンケート調査に協力したことを記憶しています。
企業が一般消費者に対してアンケートを実施する際、何らかの課題を発見するために行われるのが一般的であり、アンケートの回収結果から商品改善策を検討します。企業にとってはお客様の声は貴重な情報源であり、アンケートの要望に対して真摯に応えていくことが正しいと思われがちですが、ココには大きな「嘘」が潜んでいる可能性があります。
消費者に騙されたマクドナルド
皆さんは、過去2006年に、マクドナルドから「サラダマック」という商品が発売されたのを覚えていますか?サラダマックとは「バランスのいい生活を応援するマクドナルドからの新しい提案」をコンセプトとし、リリースされました。
そしてこの商品こそが、マクドナルドの消費者アンケートの結果によって誕生した新商品であり、時代の流れとしても健康に気遣う人々が増えてきたことから、マクドナルドサイドは、必ずヒットする!!と確信していたそうです。
結果は..残念ながら全く売れず失敗となってしまいました。マクドナルドが消費者に向けたアンケート内容としては、「マクドナルドに何を期待してますか?」「どんな商品が欲しいですか?」いう問いにと対しての回答内容は「ヘルシーなサラダが食べたい」という答えでした。ではなぜ?消費者の要望に対して応えたマクドナルドは、失敗してしまったのでしょうか?
アンケートに隠された無自覚の嘘
アンケートデータは事実ですが、「真実」とは限りません。
人には、言葉でYES、態度でNO。言葉でNO、態度でYES。 といった本音と建前が存在します。マクドナルドの場合でいうと、「ヘルシーなサラダが食べたい」が言葉のYESであり、商品が売れなかったことが態度のNOとなります。マクドナルドにおける消費者の真相としては、ヘルシーさや健康を大事にしなくていけない。ということは重々分かってはいるものの、「それでも目の前にある高カロリーのハンバーガーにかぶりつきたい」という欲望こそが、消費者の本音といえます。
実際に、2008年に発売されたクォーターパウンダーがメガヒットしたことから、「ガッツリ、かぶり付きたい、パンチ力があるハンバーガー」こそが消費者がマクドナルドに対して求めていた、真のニーズだと正論付けることができます。
嘘を見抜く洞察力こそがマーケティング力
アンケートをおこなった際には、回答者が「本当にそれを本音で言ってるのか?」「建前ではないのか?」「無自覚な嘘なのではないか?」ということを洞察していかないと、マーケティングや商品開発は上手くいきません。
優れたマーケッターほど対象物を深く観察し、本質を鋭く見抜き、データから欠落した内容を推論によって埋め、仮説を立て検証し、正しい結論へと導きます。消費者がどのように考える傾向があるのか?という人間の思考パターンの土台をしっかりと理解した上で、データに依存せず、自分なりの考えも大切にすることが重要です。
まとめ
アンケートデータに依存しすぎず自分の頭で考えることで、「嘘を見抜ける洞察力」を身に着けることが出来ます。また、人間は合理的ではなく、本音と建前をもったうえで生きていることを理解したえで、真実を見極めることが大切です。アンケートをおこなう際は、是非とも気をつけてほしいポイントですので、しっかり抑えておいてください。