[社内勉強会]webサイトのノーコードローコード開発について
GLICでは毎週月曜日に社内勉強会を開催しています。今回、若手22歳の本郷が話題のノーコード/ローコード開発について発表しました。昨今、WEB制作だけでなく、業務アプリケーションに関してもKINTONEやGoolge App Sheetなどのノンプログラミングツールが登場しており、今後の大きな潮流になることは間違いありません。
WEBサイト制作会社である弊社もお客様のニーズに応じて柔軟に取り入れながらご提供ができればと考えております。
ノーコード、ローコードとは?
従来、HTMLやCSS、レンタルサーバーなど一定の知識がないとWEBサイトの制作・立ち上げをすることはできませんでした。しかし、 wixやjimdo、ペライチをはじめプログラミング不要のツールが登場しました。これにより、知識無くてもデザインテンプレートから好きなデザインを選択し、必要に応じてテキスト、画像を入れ書いていくことでWEBサイトを制作することができるようになりました。
これを「ノーコード」と呼び、一切プログラミング(コーディング)が不要であることを意味します。
「ローコード」は「ロー」(Low)を意味し、少ないコーディング量で作れる仕組みのことを言います。例を挙げるとWordpressやカラーミーショップなどもそれに該当します。
ECサイトの業界では特にBase、カラーミーショップなどノーコード、ローコードを前提にスタートできるサービスがほとんどかと思います。
メリット・デメリット
知識がなくても作れることがメリットでありつつも、デメリットもあります。
1つ目は、テンプレートを使用することによるカスタマイズの限界です。オリジナルのゼロから作ったサイトに比べると、ある程度こだわりを捨てる必要があります。また、見た目のいいものが作れますが、それがマーケティング的(消費者が求めているサイト)に良いものであるということとは必ずしも一致しません。
ノーコードと言えど「何をどのようにサイトに載せるべきか」は、フルプログラミングのサイトと変わりませんので、マーケティングとして意味がある内容になっているかを意識する必要があります。
2つ目は、乗り換えれないというところです。フルプログラミングされたサイトの場合、HTML/CSSというファイルでWEBサイトを構成し、それは業界標準規格であるため、他のレンタルサーバーへ移動した際にそのまま動作することがほとんどです。しかし、ノーコード、ローコードのシステムは、そのサービスで動くことだけを前提にしていることが多いため、サービスを乗り換える場合は、ゼロから作り直しになります。
ノーコード、ローコードはどのような需要から流行したのか
エンジニア不足が元となり、エンジニア自身がエンジニア不要でWEBサイトを作れたらよいという発想の元始まった流れと一部では言われています。しかしそれだけではなく、WEBサイトが消耗品化したことにより、100円均一のように、ある一定のクオリティがあればそれでよいという理解が、サイト利用者もサイト運営者側も共通認識として持ったこともこれを後押しする原因かと思います。
キャンペーンの度に1サイト立上げ、リクルートサイトは毎年トレンドに従いリニューアル、D2Cビジネスの立ち上げにECサイト構築など何かあるごとにサイト立上げが必要になり、それがうまくいく保証もない。先行投資するにも限度があるといった現実的な問題も重要な要因です。
ペライチの登場もランディングページはA/Bテストと呼ばれる、デザインを複数作ることで、勝ち抜き戦で効果があるデザインを継続的に採用、更新していくことが求められコストを抑えるために生まれたツールです。
ノーコード、ローコードの例
弊社で扱うにあたって、案件(お客様のニーズ)に応じて扱えるものとそうでないものがあると考えています。ECサイトはノーコード、ローコードが推奨であり、キャンペーンサイトや一定期間しか利用しないサイトは特にノーコード、ローコードがマッチすると考えています。
ノーコード、ローコードが不向きな例として、独自の料金計算が必要になる商品を取り扱うECサイトは不向きです。またアート性が高いオリジナルのデザインやアニメーションを多用したい場合も不向きです。
あとは稀ですが、プライバシーマーク取得企業の場合、個人情報を厳しく扱う社内規定でベンダーに個人情報データの管理方法を強制したい場合は不向きになるかと思います。ローコード、ノーコードサービスを利用する場合、データのセキュリティ管理はベンダー任せになってしまうため、自己管理に限界があります。
Glicでノーコード、ローコード開発を行う場合の注意点
他、懸念点として、無料で利用できるものもありますが多くは月に数千円ランニングコストがかかります。レンタルサーバーに比べると若干割高ですが、フルプログラミングのサイトに比べればイニシャルにかかる費用は安くなります。そのため、ランニングコストが多少高くなっても総額は安価に済ますことができますので、総額で考えるのがよろしいかと思います。
また、公開してしまったページ手を加えたいときに、手を加えながら公開することなってしまうため(下書きができな場合もある)運用中にいろいろ試したい場合は、なかなか難しいところがあるかと思います。
まとめ
総じてメリットデメリットありますが、コストを大きく抑えられるところがメリットであり、特に期間限定のサイトなどの利用、ECサイトでの利用、ランディングページでの利用に適しているのが現時点での見解です。また引き続き、テスト等を行っていきますので、こういった形で発信ができればと考えおります。最後までお読みいただきありがとうございました。