GLICピックアップ!2023年5月の業界トレンド「ChatGPT」特集

皆様に役立つ情報をGLICのマーケッター、デザイナー、エンジニアがPICKUP!

第3回目、GLICピックアップ業界トレンド「ChatGPT特集」!

今回は大人気の「ChatGPT」特集ということで、ChatGPTって何?っていう方から、有名になってしばらく経って今どんな状況?と気になる人まで、ざっくりつかめる記事になっています。

今さら聞けない!ChatGPTって何??

ChatGPTは、AI(人工知能)とやり取りができるチャットツールで、2022年11月にリリースされあっという間に世界中で利用されるようになりました。

イメージとしてはアップル社「Siri」や「Ok Google」の進化版という感じですが、ただの進化版ではなく、AIっぽい違和感(笑)や、変な回答がほとんどなくなったと感じるぐらいの精度なのが話題の理由です。その精度の高さから人間の仕事を奪っていく?と言われるぐらい、実際に役に立つツールになっています。


こちらのブログ「【初心者向け】ChatGPTの登録と使い方」でアカウントの作り方を紹介していますので、まだトライされていない方は無料で利用できますのでお試しください。

ChatGPTって今どのように活用されている?

Web運用担当者の方にとって見ると↑のような活用パターンがあるとのことです。実際、世の中で言われている活用例は以下のような事例を耳にします。

  • 学生による論文の自動生成
  • ブログの文章の自動生成
  • プログラミングソースコードの自動生成

また、マイクロソフト製の製品をはじめ様々なサービスに組み込まれるなどして、世の中のツールの拡張機能としてChatGPTを組込む形で新たなサービスが誕生しています。こちらのブログ「未来のWEBサイト制作・WEBマーケを感じるサービス3選」でも、それら活用したサービスを紹介しています。

仕事以外でも、LINEのアプリでChatGPTを組み込んだものがあり、レシピを考えてくれたり、生活の中であるちょっとした、疑問や相談を投げかけるのが流行ってきています。

便利が故の問題点

しかし、便利さが故に、いろいろと問題も生まれていまして主に以下の3つの問題が起きています。

  • 個人情報をChatGPTへの質問文に流してしまって個人情報流出が起きてしまう
  • 会社の機密情報を質問文に流してしまって、機密情報の流出が起きてしまう
  • 学校で学ぶ内容程度の内容なら全部答えてしまうので、学校教育のあり方、または教育現場でのChatGPTの利用の可否が問われている

具体的には、以降で説明しますが、原子力や自動車など革新的なテクノロジーが生まれる際は、必ず光と影が生まれるものですので、今回もどのような形で社会に普及していくか時代の変わり目を見ているようでワクワクしますね。

ChatGPTと個人情報保護と機密情報

前項でご紹介した問題点の1つ目と2つ目に関してですが、以下のニュースが報道されました。

YahooNews|イタリアがChatGPTを「即効で」禁止した理由。次に続く国は?

こちらのニュースがEUでは個人情報の扱いが非常に厳しく、ChatGPT側の個人情報の取り扱いの仕組みがEUのルールを満たしていないことから利用禁止となりました。


dnews | サムスン、機密情報をChatGPTにリークして大問題に

こちらはサムスンがプログラムのソースコードをコピーして修正をChatGPTに送り、それが機密情報の流出に当たると会社が判断しました。また、会議音声をチャットボットに投げて、議事録の作成を試みたとのことです。これはチャットボットとあったのでChatGPTへの流出ではない可能性があります。

これは、どのようなポイントで流出となるかというと、ChatGPTは、質問をなげると回答が返ってくるサービスです。つまり、質問文に個人情報を入力すると、ChatGPTを管理しているOpenAI社にその質問履歴が保存されます。

そして、保存された質問履歴をもとにChatGPTは学習し、いつかその情報を回答として第3者へ返事として利用してしまう可能性があります。

例えば、「富山県富山市〇〇町3-3に住んでいる山田太郎の妻の名前を教えて?」と質問すると、「富山県富山市〇〇町3-3に山田太郎という人物が住んでいる」とChatGPTが理解する可能性があります。ただ、現在個人的な情報の返答はChatGPTはしない傾向がありますが、リスクとしては認知すべき事項です。それが個人情報流出に当たるかどうかは、法律家の判断におまかせしますが現在の個人情報保護法の流出時の罰則に該当する場合は様々なペナルティがありますので注意が必要です。

また、機密情報もしかりで、作った議事メモを、ChatGPTに「この議事メモを使って議事録の体裁でこの疑似メモをから議事録を作って下さい」と頼むと作ってはくれますが、その疑似の内容をChatGPTは理解してしまいます。第3者がその内容について質問をすると回答としてChatGPTが答えてしまう可能性があるので、議事録のまとめも注意が必要です。

質問と回答の精度は実際どのくらい?

話題のChatGPTと言えど、実はどんな質問でも正確に回答してくれるわけではありません。

今できないことは以下と言われています。本人(GPT)に聞きましたが…

ChatGPTにはいくつかの限界があります。主な制限は以下のとおりです。

  1. 情報の古さ: 2021年9月までの知識しか持っていないため、それ以降の出来事や情報については回答できません。
  2. クリエイティブなタスク: 詩やストーリーの生成など、クリエイティブなタスクはできるものの、人間のような感性や独創性は持ち合わせていません。
  3. 感情や自己意識: ChatGPTはプログラムなので、感情や自己意識は持っていません。人間のような感情や経験に関する質問には限定的な回答しかできません。
  4. 個別の専門知識: 特定の分野に関する深い知識や専門的な情報については、限定的な回答しかできないことがあります。
  5. 倫理や法律: 倫理的に問題のある情報や違法行為に関する情報提供はできません。

また、誤解や誤った情報を伝えることがありますので、正確性を確認するために、複数の情報源を参照することをお勧めします。

とのことです。申込し噛み砕いて調べた記事がありますのでご興味のある方はこちらを参照ください。

>>ブログ:【話題のChatGPT】できること・できないこと

ChatGPTの今後に関して

抑止の動きと、拡大の2つの動きがあると思いますが、まずビジネスの観点でいくとサムスンの事例のように大企業は禁止の方向を取る企業が今後も出てくる可能性があります。一方で中小企業やスタートアップはリスクを恐れずますます使っていく傾向があるかと予想されます。

我々も、日常的に使うようになってきており、Webサイト制作のプログラミングでも欠かせないツールとなってきています。

使いこなすには、Google検索と同じようにどのように検索するば良い回答に出会えるか、スキルによって分かれたりするように、GPTに関しても同様に、問のスキルが問われるようになると言われています。

問のことを「プロンプト」と呼び、「プロンプト学習」の教材まで出だしているぐらいです。

我々も試行錯誤時代の変化についていき、お客様型にもより良い情報をお伝えしていければと思いますので、引き続きブログの更新をWatchいただければ幸いです。

是非、もし使い方がわらからないお客様などいらっしゃったら、担当営業までご連絡いただけるとサポートさせていただきますのでご連絡ください。

最後まで、お読みいただきありがとうございました。